研究者総覧

眞鍋 芳明
スポーツ科学部
教授
Last Updated :2024/01/25

研究者基本情報

基本情報

氏名

  • 氏名

    眞鍋 芳明
  • 氏名(カナ)

    (マナベ ヨシアキ)

連絡先等

  • eメール

    manabesass.chukyo-u.ac.jp

所属

所属(マスタ)

  • スポーツ科学部, 教授
  • 競技スポーツ科学科, 教授
  • スポーツ科学研究科, 教授

学歴等

学歴

  • 2000年04月, 2005年03月, 筑波大学大学院, 博士前期課程体育学専攻
  • 1996年04月, 2000年03月, 筑波大学, 体育専門学群

学位

  • 博士, 体育科学, 2005年03月, 筑波大学大学院

その他基本情報

所属学協会

  • 日本臨床スポーツ医学会
  • 日本陸上競技学会
  • 日本バイオメカニクス学会
  • 日本体育学会

経歴

  • 2017年, 日本陸上競技学会, 理事・編集委員長
  • 2016年, 日本プロゴルフ協会, 学術委員
  • 2006年04月, 日本オリンピック委員会, 強化スタッフ

研究活動情報

研究分野等

研究分野

  • 体力トレーニング,陸上競技,コーチング

著書・発表論文等

論文

  • 論文
    MCT-jump test で評価されるパワー発揮特性のトレーナービリティ
    長谷川貴大,木野村嘉則,眞鍋芳明,木越清信,渡辺輝也
    陸上競技学会誌, 21, 1, 33, 43, 2023年, 査読有, 共著(共編著), 本研究の目的は,1名の男子大学生短距離走競技者を対象として,トレーニングに伴うパワー発揮特性の変化を梶谷ほか(2018)が提案したMCT-jump testを用いて評価しそのトレーニング過程を制御するとともに,MCT-jump testで評価されるパワー発揮特性のトレーナビリティについて事例的に検討することにあった.そこで本研究では,研究対象者の競技力向上に向けた約38週間にわたるトレーニング過程を記録するとともに,コントロールテストの一環としてMCT-jump testによるパワー発揮特性の評価を計8回行った. その結果,本研究では,MCT-jump testにおける最大跳躍高とその試技の踏切時間は,一般的準備期におけるトレーニングを通して相対的に長い踏切時間を保ちながら跳躍高が一旦高められた後,専門的準備期および試合期におけるトレーニング,そして移行期におけるトレーニングの休止を通して跳躍高をやや減少させながらも踏切時間は短縮されたことが確認された.以上のように,本研究では,MCT-jump testによって評価されるパワー発揮特性は意図的なトレーニングやトレーニングの休止に伴い改善されたことを事例的に確認することができた.したがって,MCT-jump testによって評価されるパワー発揮特性は,競技者個人の生得的な特性ではなく,長期にわたる複合的なトレーニングおよびその休止を意識的に行うことによって一定範囲内でのトレーナビリティを示す,競技者個人の能力ととらえられる可能性がある.
  • 論文
    Athlete Medical Services at the Marathon and Race Walking Events During Tokyo 2020 Olympics
    Makoto Sugawara, Yoshiaki Manabe, Fumihiro Yamasawa and Yuri Hosokawa
    Frontiers in Sports and Active Living, Web, Web, 2023年, 査読有, 共著(共編著)
  • その他
    東京2020オリンピック陸上競技大会 競歩・マラソン救護活動概要
    眞鍋芳明
    陸上競技研究紀要, 256, 258, 2023年, 査読無, 単著(単編著)
  • 論文
    異なる斜度の下り坂走が平地走に与える即時的な影響
    中山滉一,榎将太,牧野瑞輝,庄司一眞,眞鍋芳明
    日本陸上競技学会誌, 1, 17, 2023年, 査読有, 共著(共編著), 本研究は異なる斜度の下り坂走トレーニングが即時的に平地走に与える影響をトレーニング前後の60m走(Pre-Post)の運動学的変数から検証した.その結果,0°群,3°群,5°群の全てにおいて,疾走速度,ピッチおよびストライドに有意差は認められず,これらのパラメータを左右するほどのPAPは認められなかった.一方で, 5°群のみにPostの支持時間が増大し,支持期の膝関節の屈曲から伸展に切り替わるタイミングが遅くなった.この影響は,実験設定(介入試技の回数,休息時間)が全ての群で同一であることから,5°群の下り坂走による斜度の違いがもたらした影響であることが示唆された.以上のことから,3°と5°の下り坂走では,ピッチおよびストライドに即時的に与える影響は認めらなかったものの,5°群のみ支持時間を増大させた.これは異なる斜度の下り坂走による即時的なトレーニングは斜度によって,平地走に与える影響が異なることを示唆した.
  • 論文
    東京2020 陸上競技における医療救護活動
    加藤基,松尾信之介,眞鍋芳明
    日本陸上競技学会誌, 97, 104, 2022年, 査読無, 共著(共編著), 日本陸上競技連盟医事委員会およびトレーナー部は,これまで様々な国際競技会を国内で経験しており,その経験から競技者の健康確保と競技会の円滑な運営のために,役割の異なる3つのステーション,すなわちAthlete Medical Station (AMS),FOP(Field of Play)救護ステーション,トレーナーステーションを設けてきた.東京2020陸上競技の実際の医療活動を紹介したが,これまでの国際競技会での経験が大変に役だった.また,今回のオリンピックの円滑な救護活動の実践を目指し様々なトレーニングを行い,競技者の救護活動のレベルアップにつながった.全国から集まった陸連トレーナー部員が後輩のトレーナーに経験を伝え,オリンピックのレガシーとなることを期待したい.しかしながら,陸上競技の救護活動において経験を多く持つトレーナー,すなわちACA,がIOCの指示により活動範囲が狭められたことは残念であった.
  • 論文
    走行関連項目からみた小学校体育における派生的ボールゲームの種目別特徴
    眞鍋芳明,辰馬洋輔,荒川裕志
    体育・保健体育ジャーナル, online, online, 2020年, 査読無, 共著(共編著)
  • 論文
    A comparison of stroke distance error from dominant and non-dominant putting stance in professional and novice golfers
    Takeru Suzuki, Yoshiaki Manabe, Hiroshi Arakawa, John Patrick Sheahan, Isao Okuda, Daisuke Ichikawa
    International Journal of Golf Science,, 0, 0 (Online journal), 2019年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    疾走の加速能力を決定する動作的要因の解明〜加速指数による加速能力の定量化〜
    眞鍋芳明,稲葉礼史,荒川裕志
    日本陸上競技学会誌, 18, inprinting, inprinting, 2020年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    ストップウォッチを用いた50m走タイム手動計測における系統誤差・偶然誤差の定量
    登藤大輔,荒川裕志,眞鍋芳明
    体育測定評価研究, 19, 27, 33, 2019年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    110mハードル走における7歩アプローチと8歩アプローチの特徴−スプリント走との比較から−
    白木駿祐,間處将太.梶谷亮輔,眞鍋芳明,櫻井健一,尾縣貢,木越清信
    陸上競技研究, 110, 20, 27, 2017年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    走幅跳における踏切調整技術に関するキネマティクス的研究
    山田真也,荒川裕志,眞鍋芳明
    陸上競技学会誌, 16, 11, 18, 2017年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    ハードル走におけるハードル高の違いがハードリング動作へ及ぼす影響
    櫻井健一,下道翔太,柴山一仁,百武憲一,眞鍋芳明
    陸上競技研究, 93, 15, 22, 2013年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    東京 2020 オリンピック競技大会 競歩・マラソン救護活動概要
    眞鍋芳明
    陸上競技研究紀要, 221, 223, 2022年, 査読無, 単著(単編著), 本稿は東京 2020 オリンピック競技大会において 北海道札幌市で実施された男女 20km 競歩,男子 50km 競歩,および男女マラソンにおける救護活動 について,その概要を報告するものである.
  • 論文
    陸上競技者における大腰筋強化を目的としたトレーニングが筋肥大および疾走パフォーマンスに与える影響
    眞鍋芳明,櫻井健一,百武憲一,秋本真吾
    陸上競技研究, 88, 28, 35, 2012年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    両側性トレーニングと比較した一側性トレーニングにおける力学的負荷特性
    佐藤友一,眞鍋芳明,櫻井健一,山本利春,岩壁達男
    陸上競技研究, 72, 32, 39, 2008年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    速度の異なるスクワットトレーニングが下肢筋群の筋断面積および筋力,運動パフォーマンスに与える影響
    眞鍋芳明,櫻井健一,岩壁達男,尾縣貢
    バイオメカニズム, 19, 69, 80, 2008年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    激運動間におけるプレクーリングが運動パフォーマンスに与える影響
    砂田政伸,刈谷文彦,眞鍋芳明,岩壁達男,成澤三雄
    陸上競技研究, 66, 11, 16, 2006年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    Effect of slow movement and stretch-shortening cycle on lower extremity muscle activity and joint moments during squat.
    Y Manabe, K Shmada, M Ogata
    J Sports Med & Phys Fitness, 47, 1, 12, 2007年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    筋力トレーニングと持久性トレーニングの組み合わせによって生じる生態反応の差異
    尾縣貢,征矢英昭,楯岡卓,福田聡子,高本恵美,眞鍋芳明
    陸上競技研究, 61, 22, 28, 2005年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    Relationship between physical fitness factors and the ability to maintain joint lower limb torques during the latter half of a 400-meter running event.
    M Ogata, Y Manabe, M Takamoto
    J Human Movment Studies, 48, 379, 391, 2005年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    動作形態の異なるスクワットが股関節と膝関節まわりの筋の活動および関節トルクに与える影響
    眞鍋芳明,横澤俊治,尾縣貢
    体力科学, 53, 321, 336, 2004年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    スクワットにおける運動速度変化および反動動作の有無が股関節と膝関節まわりの筋の活動および関節トルクに与える影響
    眞鍋芳明,島田一志,横澤俊治,尾縣貢
    体力科学, 53, 425, 442, 2004年, 査読有, 共著(共編著)
  • 論文
    スクワットの挙上重量変化が股関節と膝関節まわりの筋の活動および関節トルクパターンに与える影響
    眞鍋芳明,横澤俊治,尾縣貢
    体力科学, 52, 89, 98, 2003年, 査読有, 共著(共編著)

書籍等出版物

  • 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第4巻7章2.スポーツ動作の問題に対するリコンディショニング.跳動作
    眞鍋芳明
    著書, 共著, 公益財団法人日本スポーツ協会, 2022年
  • 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第3巻4章2.スプリントトレーニング
    眞鍋芳明
    著書, 共著, 公益財団法人日本スポーツ協会, 2022年
  • 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第2巻8章7.予防・再発予防としての動作の見方.跳動作
    眞鍋芳明
    著書, 共著, 公益財団法人日本スポーツ協会, 2022年
  • 競技力向上のトレーニング戦略
    (監訳)尾縣貢,青山清英,(著)Tudor O. Bompa
    翻訳, 単著, 第10章, 大修館書店, 2006年
  • テーピングの基礎知識
    (編)宮本亘
    著書, 単著, 肘関節に対するテーピング, 全日本病院出版会, 2020年
  • ウォーミングアップのスポーツ医科学
    (編)山本利春
    著書, 単著, 陸上競技(瞬発系種目)におけるウォーミングアップ-投擲・跳躍・短距離走-, 臨床スポーツ医学会, 2019年
  • 陸上競技のコーチング学
    (編)日本陸上競技学会
    編著書, 単著, 第9章, 大修館書店, 2019年
  • アスリートのための筋トレバイブル
    (編)谷本道哉,(著)谷本道哉 他
    著書, 共著, 第5章, ナツメ社, 2018年
  • コーチング学への招待
    (編)日本コーチング学会
    著書, 単著, 第4章,第3節, 大修館書店, 2017年
  • 新・中学保健体育の研究 朱書き編
    (編)森昭三,佐伯年詩雄
    著書, 単著, 第2章, 学研, 2016年
  • 競技種目特性からみたリハビリテーションとリコンディショニング
    (編)山本利春
    著書, 単著, 第1章2−3, 文光堂, 2014年
  • 実践柔道整復学シリーズ「運動学」
    (共編)尾縣貢,関岡康雄,宮下憲,塩川光一郎
    著書, 単著, 第5章, オーム社, 2012年
  • アスリートのリハビリテーションとリコンディショニング下巻
    (編)小林寛和
    著書, 単著, 第3章,第2節, 2012, 2012年
  • 腰痛のリハビリテーションとリコンディショニング
    (編)片寄正樹
    著書, 単著, Ⅴ.「競技別リハビリテーションとリコンディショニングの実際」, 文光堂, 2011年
  • スポーツ損傷予防と競技復帰のためのコンディショニング技術ガイド
    (編)山本利春
    著書, 単著, Ⅳ.「競技特性に応じたコンディショニング」陸上競技, 文光堂, 2011年
  • アスリートのリハビリテーションとリコンディショニング上巻
    (編)小林寛和
    著書, 単著, 第4章,第4節, 文光堂, 2010年
  • 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 検査・測定と評価
    (編)片寄正樹
    著書, 単著, C.「スポーツ動作の観察と分析」10〜12, 文光堂, 2007年

講演・口頭発表等

  • 風速の異なる追い風が疾走に与える影響  ー個人のステップパラメータの変化に着目してー
    中山滉一,牧野瑞輝,安藤優香,榎将太,庄司一眞,眞鍋芳明
    日本陸上競技学会 第21回大会, 共同, 国内会議
  • 風速の異なる追い風が疾走に与える影響
    中山滉一,牧野瑞輝,安藤優香,榎将太,庄司一眞,眞鍋芳明
    第35回日本トレーニング科学会大会, 共同, 国内会議
  • 複合競技における身体リテラシーについて考える
    松田克彦,仙石泰雄,富川理充,中村明彦,眞鍋芳明
    日本陸上競技学会大会, 単独, 有り, 国内会議
  • バスケットボールにおけるシューティング動作の習熟に伴う関節間エネルギーフローの変容
    藤本太朗,眞鍋芳明,奥山秀雄,荒川裕志
    日本トレーニング科学会大会, 共同, 国内会議
  • Conparison of the acceleration phase of sprinting between college sprinters and college baseball players.
    Reiji Inaba, Hiroshi Arakawa, Yoshiaki Mamabe.
    36th Conference of the International Society of Biomechanics in Sports, 共同, 国際会議
  • 走幅跳における踏切調整技術に関するキネマティクス的研究
    眞鍋芳明,山田真也,荒川裕志
    日本陸上競技学会, 2017年, 共同, 国内会議
  • Relationship between Training Content and Longitudinal Change of Throwing Movement in Female Javelin Thrower.
    Hiroko T, Yoshiaki M, Kenji T
    6th International Conference on Movement, Health and Exesise and 12th International Sports Science Conference., 共同, 国際会議

その他研究情報

受賞

  • 山田真也,荒川浩志,眞鍋芳明, 共同, 日本陸上競技学会, 優秀論文賞, 国内学会・会議・シンポジウム等の賞

外部資金

  • 日本学術振興会
    公的研究費, 代表, スプリントアシステッドトレーニングは最大疾走速度を向上させるのか, 2019
  • 日本コーチング学会(The Japan Society of Coaching Studies)研究助成
    公的研究費, 分担, 走幅跳における風と助走距離の関係, 2022, 背景:陸上競技の走幅跳は,助走をつけて片脚で踏み切り,砂場に着地するまでの跳躍距離を競う競技である.これまでの研究では,より遠くへ跳躍するためには助走速度を高めることや踏切時に水平速度の減速を抑え,大きな鉛直速度を獲得することが重要であるとされている1,2,3.一方で,走幅跳では踏切板を超えて跳躍するとファウル(無効試技)と判定され,記録が計測されないルールがある.したがって,競技者は遠くへ跳躍する能力に加えて,ファウルを防ぐ能力や戦略が求められている. 一般的にファウルを防止する方策には,踏切直前においてその位置を調整したり,助走開始位置を変更することなどが挙げられる.踏切5歩前の接地位置を基準に踏切調整技術を検証した研究では,近距離および遠距離で進入をした場合にはどちらもファウルを防止するためにストライドや動作を変化させたと報告している4.しかし,この研究では被験者の競技レベルが踏切位置調整技術の巧拙に影響を与えている可能性を述べている4.そのため,様々な競技レベルの競技者にファウル防止策として,踏切位置調整技術を即応させることは困難であることが考えられる.一方,助走開始位置に関しては,事前の跳躍時における踏切位置とファウルラインの差分距離をもとに,助走開始位置を前後に動かしてファウルを防止している.さらに踏切位置とファウルラインの差分距離に加えて,競技会では追い風または向かい風によって助走距離が延長もしくは短縮されることも考慮しなければならない.風と競技パフォーマンスに関する研究では,走幅跳では風速±2.0m/sで跳躍距離が+0.06m ~ -0.07mほど変化すること5,また,疾走時に扇風機による追い風を受けると無風時よりもストライドが長く,疾走速度が高いことを報告されている6.このように,風によって跳躍距離や疾走速度が変化することから走幅跳の助走においても,助走距離が延長もしくは短縮されることは容易に想像される.しかし,走幅跳における風と助走距離との関係は明らかではない. これまで走幅跳競技者およびコーチは,その助走開始位置については,助走路にある吹き流しを確認して,カンや経験則をもとに決定している.風が助走距離に与える影響を定量化できれば,試合時の風の影響を考慮した助走距離の決定を容易に行うことができ,走幅跳競技者およびコーチの意思決定に有用な知見になることが考えられる.そこで,本研究の目的は走幅跳における追い風および向かい風が助走距離に与える影響を明らかにすることとした.
  • 株式会社ボディメトリクスジャパン
    委託研究費, 代表, 高反発EVAマット『METRIX foam』の機能的特性検証  , 2022, L22031, 本研究は硬度の異なるバランスマットである「AIREX」,(株式会社酒井医療社製)および「METRIX foam」(株式会社ボディメトリクス製)による2週間のバランストレーニング効果を検証するものである.被験者は大学生男女17名とし,クロスオーバー比較試験による3群(Control, AIREX, METRIX foam)比較とした.トレーニング期間は2週間で,マット上でのYバランステストに類似したバランストレーニングを週5日実施した.群間のウォッシュアウト期間は2週間とした. その結果,AIREXおよびMETRIX foamともに足底表在感覚の向上およびYバランステストの結果が向上した.また,Pre/Postの変化率において,Yバランステストクロス試技でMETRIX foamのほうがAIREXよりも統計的有意に高い値を示した.バランステストのなかで最も難易度の高いクロス試技では,より深くしゃがみ込んだ状態でのリーチングが求められる.METRIX foamはAIREXに比べて,安定性が高く,より深くしゃがんだ姿勢でのバランストレーニングを行うことが出来た.その結果,クロス試技における改善率が向上したと考えられる.


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