研究者総覧

宮内 佐夜香
文学部
教授
Last Updated :2024/05/14

研究者基本情報

基本情報

氏名

  • 氏名

    宮内 佐夜香
  • 氏名(カナ)

    (ミヤウチ サヤカ)

基本情報

所属

所属(マスタ)

  • 文学部, 教授
  • 言語表現学科, 教授
  • 文学研究科, 教授
  • 人文社会科学研究科, 教授

学歴等

学歴

  • 2004年04月, 2008年03月, 東京都立大学大学院, 人文科学研究科博士課程, 国文学専攻

学位

  • 学士, 文学, 千葉大学
  • 修士, 文学, 東京都立大学大学院
  • 博士, 文学, 東京都立大学大学院

その他基本情報

所属学協会

  • 日本語学会
  • 中部日本・日本語学研究会
  • 日本語文法学会
  • 近代語学会
  • 日本近代語研究会

委員歴

  • 2022年06月, 日本語学会, 編集委員
  • 2021年, 日本語学会2021年度春季大会実行委員
  • 2019年10月, 中部日本・日本語学研究会, 世話人
  • 2018年06月, 2021年05月, 日本語学会, 広報委員
  • 2018年04月, 日本近代語研究会, 運営委員
  • 2012年06月, 2015年05月, 日本語学会, 庶務委員

研究活動情報

研究分野等

研究分野

  • 日本語学

研究キーワード

  • 日本語史、文法、条件表現、コーパス日本語学

著書・発表論文等

論文

  • 論文
    接続辞を指標とした近世資料の統計分析の試み
    宮内佐夜香
    岡部嘉幸・橋本行洋・小木曽智信編『コーパスによる日本語史研究 近世編』ひつじ書房, 219, 238, 2023年, 査読無, 単著(単編著)
  • 論文
    江戸語・東京語における逆接の接続詞―形式の推移と用法―
    宮内佐夜香
    中部日本・日本語学研究会編『中部日本・日本語学研究論集』和泉書院, 77, 96, 2022年, 査読無, 有り, 単著(単編著)
  • 論文
    「開化啓蒙書」の逆接表現形式―「スタンダード言語」としての性質を探る―
    宮内佐夜香
    田中牧郎・橋本行洋・小木曽智信編『コーパスによる日本語史研究 近代編』ひつじ書房, 75, 91, 2021年, 査読無, 単著(単編著)
  • 論文
    BCCWJを活用した接尾辞「-み」の実態調査
    宮内佐夜香
    中京大学文学会論叢, 7, (1), (17), 2021年, 査読無, 単著(単編著)
  • 論文
    落語の「会話」と「地」の東西比較——接続辞使用傾向から見るスタイル
    宮内佐夜香
    金澤裕之・矢島正浩編『SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究』(笠間書院 2019年9月), 129, 148, 2019年, 査読無, 有り, 単著(単編著)
  • 論文
    「逆接確定条件表現形式の推移についての一考察 ― 中世後期から近世にかけて―」
    宮内佐夜香
    『日本語文法史研究3』ひつじ書房, 111, 130, 2016年, 査読無, 有り, 単著(単編著), 中世以降にガが優勢になったように見える逆接確定条件表現の変化のその後の流れを確認し、先行研究の成果と並べて総合的に考察した。結果、ガの発達はド・ドモ衰退に直接関わらず、大きな変化はケレド類が優勢になる近世後期までくだることを確認した。
  • 論文
    近世後期における逆接の接続助詞について ―上方語・江戸語の対照―
    宮内佐夜香
    『中京大学文学会論叢』, 1, 300, 282, 2015年, 査読無, 単著(単編著), 接続助詞「ガ」と「ケレド」類について、近世後期の上方語、江戸語における使用実態を調査し、使用率、話者属性、機能について分析を行った。両方言を対照することで差異を明らかにしたほか、両者に共通して起こっている現象も存在することを指摘した。
  • 論文
    「『ガ』・『ケレド』類を構成要素とする接続詞の発達について―近世後期江戸語・明治期東京語における推移―」
    宮内佐夜香
    小林賢次・小林千草編『日本語史の新視点と現代日本語』勉誠出版, 620, 603, 2014年, 査読無, 単著(単編著), 「ダガ」「ダケド」等の逆接接続詞がどのように発達したのか、特に形態変化を追った。指示詞の脱落は江戸末期まで見られないこと、断定辞の脱落はさらに明治期になってから起こることなどを述べた。また、それが江戸語特有の現象である可能性を述べた。
  • 論文
    「近世後期江戸語における逆接表現旧形式『ド』『ドモ』について」
    『近代語研究』第17集, 2013年, 逆接確定条件表現において、新たな形式の「ガ」「ケレド」類が主要な表現形式となっている近世後期江戸語の中で、旧来の形式「ド」「ドモ」がどのような役割をもって使用されているのかを調査し、使用者の年代や職業といった属性に偏りがあることを述べた。
  • 論文
    「接続詞「なので」の書き言葉における使用について―『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を資料として―」
    『中京国文学』第32号, 2013年, 日常的な話し言葉としては定着を見せている新しい接続詞「なので」について、大規模コーパスを資料とした調査を行った。様々なジャンルの書き言葉においての使用を精査し、どのようなスタイルにおいて新規の語形が現れはじめるにかについて実証的に示した。
  • 論文
    「接続助詞とジャンル別文体的特徴の関連について ―『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を資料として―」
    『国立国語研究所論集』第3号, 2012年, 多様なジャンルを含むコーパスを資料として各ジャンルの接続助詞の出現傾向とジャンル別の文体の関連を論じた。接続助詞群の出現比率は各ジャンルで異なり,その違いには文体的特徴との関連が認められ,各接続助詞が文体に関連する特徴を持つことが分かった。
  • 論文
    「類義語「功者」と「上手」の差異について―天理本・虎明本における使用を中心に―」
    『近代語研究』第15集 近代語学会編 武蔵野書院, 2010年, 類義語「功者」「上手」について,古狂言台本を主な調査資料として調査した。対象、評価の内容という意味的な観点と,文法的にどのような振る舞いをしているのかという観点の両者から分析を行ない,中世後期における両語の意味と品詞について明らかにした。
  • 論文
    「通時的変化を背景とした接続助詞ガとケレド類の機能についての調査―『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を資料として―」
    『都大論究』第47号 東京都立大学国語国文学会, 2010年, 現代共通語において同じ用法を持つガとケレド類が,現代共通語のルーツである江戸語・明治期東京語においては異なる用法であったことを踏まえて,筆者が江戸語・明治期東京語に対して行なったものと同じ方法で現代語のガ・ケレド類の機能を調査分析した。
  • 論文
    近世後期江戸語・明治期東京語における助詞モノヲとモノについて
    宮内佐夜香
    『近代語研究』第14集, 近代語学会編 武蔵野書院, 211, 230, 2008年, 査読無, 単著(単編著)
  • 論文
    『逆接条件表現の史的研究―江戸語・東京語を中心に―』
    東京都立大学博士論文 (未公刊), 2008年
  • 論文
    「江戸語・明治期東京語における接続助詞ケレド類の特徴と変化―ガと対比して―」
    『日本語の研究』第3巻4号 日本語学会, 2007年
  • 論文
    「近世後期江戸語における情意的逆接表現の実態―ノニ・モノヲの用法の差異について―」
    『都大論究』第44号 東京都立大学国語国文学会, 2007年
  • 論文
    江戸後期から明治初期における接続助詞ニ・ノニの消長
    宮内佐夜香
    『日本語研究』, 東京都立大学国語学研究室, 23, 105, 119, 2003年, 査読有, 単著(単編著)

書籍等出版物

  • 中部日本・日本語学研究論集
    中部日本・日本語学研究会(編集委員:小田勝, 千葉軒士, 宮内佐夜香, 矢島正浩, 山本真吾)
    編著書, 共編者, 和泉書院, 2022年
  • コーパスで学ぶ日本語学 日本語の語彙・表記
    小椋, 秀樹, 冨士池, 優美, 宮内, 佐夜香, 金, 愛蘭, 柏野, 和佳子
    著書, 共著, 第3章 語形と意味, 朝倉書店, 2020年
  • 『講座ITと日本語研究1 コンピュータ利用の基礎知識』荻野綱男・田野村忠温 編
    宮内佐夜香
    著書, 分担執筆, 第4章 電子メールの効果的利用法, 明治書院, 2011年, 日本語学でITを活用するための講座の基礎編のうち,「電子メールの効果的利用法」を担当。メール送受信の仕組み,効率的な利用法,マナー,メールデータを日本語学に利用する方法と研究利用例等を,具体的なパソコン操作方法を示しながら解説した。

講演・口頭発表等

  • 接続表現形式分布から見る洒落本東西比較
    宮内佐夜香
    日本語学会2018年度春季大会ワークショップ「日本語史研究とコーパス活用-その利点と注意点-」, 2018年, 単独, 査読有, 国内会議, 明治大学駿河台キャンパス
  • 多変量解析による文体検討の試み―近世・近代資料を対象に―
    宮内佐夜香
    「通時コーパス」プロジェクト 文体・資料性グループ、語彙・意味グループ合同研究会, 2018年, 単独, 国内会議, その他, 東洋大学白山キャンパス
  • 接続助詞の使用実態―江戸語から東京語へ―
    宮内佐夜香
    「通時コーパス」プロジェクト 近世・近代グループ研究会, 2017年, 単独, 国内会議, その他, 明治大学中野キャンパス, 「標準語」形成についての議論として、逆接の接続助詞の使用状況を手がかりに、通常の会話における「標準語」と、近世共通語をベースとした講話体系の「標準語」と2系統を想定し、現象を整理すべきであることを主張した。
  • 江戸語・東京語における逆接の接続詞―形式の推移と用法―
    2014年, 第67回 中部日本・日本語学研究会 於 刈谷市総合文化センター
  • 近世後期江戸語における逆接仮定条件表現の形式について
    2012年, 日本語学会2012年度秋季大会, 富山大学
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に基づくオノマトペの分析―品詞性の検討を中心に―
    2011年, 言語処理学会 第17回年次大会, 豊橋科学技術大学
  • 丁寧体文内における従属句の文体と接続助詞について―『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を資料として―
    2009年, 日本語学会2009年度秋季大会, 島根大学
  • 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に現れる接続表現形式のジャンル別比較
    2009年, 日本語学会2009年度春季大会
  • 近世上方語における接続助詞ケレド類について―洒落本を資料として―
    2008年, 近代語学会
  • 江戸語・明治前期東京語における接続助詞ケレド類の発達―ガとの対比において―
    2005年, 日本語学会2005 年度秋季大会, 東北大学
  • 江戸語・明治初期東京語における情意的逆接表現―接続助詞ニ・ノニ・モノヲの消長―
    2004年, 第214回近代語研究会春季発表大会, 実践女子大学

その他著作物

  • その他
    学界展望 日本語の歴史的研究 2021年7月〜12月
    宮内佐夜香
    花鳥社 学界展望, 202207, 有り, その他
  • その他
    令和2年度 国語国文学界の動向 国語学近代語 近代語研究の動向
    宮内佐夜香
    文学・語学, 全国大学国語国文学会, 234, 111, 118, 202204, 有り, その他
  • その他
    【事典項目】逆接表現
    宮内佐夜香
    青木博史・高山善行編『日本語文法史キーワード事典』ひつじ書房, 202012
  • その他
    電話に出るとき「佐藤です」ではなく「佐藤ですが」とか「佐藤ですけど」のようにも言うのはなぜですか
    宮内佐夜香
    国立国語研究所, Web記事「ことばの疑問」『ことば研究館』

その他研究情報

外部資金

  • 日本学術振興会
    科学研究費助成事業
    公的研究費, 代表, 基盤研究(C), 近世語接続表現の三地域対照による総合的研究と尾張洒落本コーパスの構築, 2023, 202304, 202803, 本研究課題では、近世語接続表現研究の進展のために未着手の尾張洒落本を対象とした研究を行う。同時に尾張洒落本のコーパス化も目的とする。研究代表者が継続中の近代語接続表現研究に関して、構築したコーパスを活用して近世尾張方言の実態を明らかにし、上方語・江戸語の分析結果と合わせて観察することで各方言の特徴をより明確にする。また、近世語接続表現、とくに逆接の総合的特徴を明らかにすることを目指す。コーパスについては既存の洒落本コーパスと同じ形式で作成する。一方言の研究にとどまらず、複数地域の同時代資料が同じ条件で調査可能になることで、尾張方言史及び近世語の総合的研究の進展が見込まれる。
  • 文部科学省
    科学研究費補助金 基盤研究(A)
    公的研究費, 分担, 日本語歴史コーパスに対する統語・意味情報アノテーション, 2021, 2017, 2021, 本研究は、国立国語研究所で整備が進められている「日本語歴史コーパス」に対して統語・意味情報アノテーション手法を確立し、日本語学研究に資する情報をアノテーションの形に残すことを目的とする。具体的には、文節係り受け・述語項構造・節情報・時間情報(テンス・アスペクト・モダリティ)・分類語彙表番号を中心にアノテーションを行う。さらに、他の統語・意味レベルのアノテーションの可能性についても検討する。対象は中古から近代とし、比較のために「現代日本語書き言葉均衡コーパス」にもアノテーションを行う。内省がきかないテキストに対し、現代に生きる研究者が共有可能なアノテーションを構築する方法論の確立を行う。
  • 文部科学省
    科学研究費補助金(若手研究(B))
    公的研究費, 代表, 近代日本語における逆接接続詞の発達に関する記述的研究, 2014
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(若手研究(スタートアップ))
    公的研究費, 代表, 近世後期日本語逆接条件表現の記述的研究, 2008

教育活動情報

授業等

担当経験のある科目

  • 日本語学入門Ⅰ、現代日本語論ⅠⅡ、情報技術とことば、専門基礎演習ⅠⅡ、卒業ゼミナールⅠⅡ, 日本語文化特論、日本語文化演習, 演習科目では、言語調査におけるパソコンの活用について、最新の言語データベースの利用やデータ分析課題等の実践的な取り組みを行うようにした。, 各科目、要点をまとめたプリント教材を作成して配布。, アンケート結果から、特に理解度に関わる回答を受けて、専門的内容の説明方法の改善に努めている。

社会貢献活動情報

社会貢献活動

社会貢献活動

  • 人間文化研究機構国立国語研究所共同研究プロジェクト「多世代会話コーパスに基づく話し言葉の総合的研究」共同研究員(2022.04~)
  • 人間文化研究機構国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」共同研究員(2016.04~2022.03 )
  • 大学入試センター試験教科科目第一委員会委員(2015年度~2016年度)


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