研究者総覧

柳沢 昌紀
文学部
教授
Last Updated :2024/05/14

研究者基本情報

基本情報

氏名

  • 氏名

    柳沢 昌紀
  • 氏名(カナ)

    (ヤナギサワ マサキ)

所属

所属(マスタ)

  • 文学部, 教授
  • 日本文学科, 教授
  • 文化科学研究所, 研究員
  • 文学研究科, 教授

学歴等

学位

  • 修士, 文学, 1990年03月, 慶応義塾大学

その他基本情報

所属学協会

  • 日本近世文学会、中世文学会、全国大学国語国文学会、説話文学会、俳文学会、東海近世文学会、軍記・語り物研究会等

委員歴

  • 2023年04月, 東海近世文学会, 幹事
  • 2021年06月, 全国大学国語国文学会, 委員
  • 2021年05月, 中世文学会, 委員
  • 2021年06月, 全国大学国語国文学会, 委員
  • 2021年05月, 中世文学会, 委員
  • 2022年06月, 日本近世文学会, 委員
  • 2020年08月, 2022年07月, 日本近世文学会, 代表
  • 2016年06月, 日本近世文学会, 常任委員
  • 2020年08月, 2022年07月, 日本近世文学会, 代表
  • 2016年06月, 2022年06月, 日本近世文学会, 常任委員
  • 2016年05月, 2018年06月, 日本近世文学会, 広報企画委員長
  • 2013年06月, 2020年06月, 日本近世文学会, 広報企画委員
  • 2004年06月, 日本近世文学会, 委員
  • 2001年10月, 2020年07月, 東海近世文学会, 編集委員
  • 1996年04月, 2020年07月, 東海近世文学会, 幹事

研究活動情報

研究分野等

研究分野

  • 日本近世文学, 近世散文文芸の生成と伝播, 江戸版の特徴と諸相

著書・発表論文等

論文

  • 論文
    近世初期の出版と慶長勅版
    柳沢昌紀
    後陽成天皇, 宮帯出版社, 310, 331, 2024年, 査読無, 単著(単編著), 後陽成天皇の命により刊行されたとという記録が残る文禄勅版、同じく刊行された現物が残る慶長勅版について、その経緯をたどる。その上で慶長勅版の印刷技法をめぐる論争、すなわちその起源は朝鮮活字版の技法にあるのか、キリシタン版の技法にあるのかの議論を整理し、論争に決着が付いたとはいいがたい現状であることを述べる。その上で、近世初期の出版における慶長勅版の意義について、印刷技法、刊行書目の両面から論じた。
  • 論文
    甫庵『信長記』寛永元年版における片仮名活字本版下利用の実態―巻第一を例として―
    柳沢昌紀
    日本文化研究における歴史と文学―双方の視点による再検討―, 中京大学先端共同研究機構文化科学研究所, 1, 18, 2020年, 査読無, 単著(単編著), 小瀬甫庵著『信長記』諸版のうち、甫庵自身が出版に関わったことが確実な片仮名活字本第六種と寛永元年整版の巻第一部分を比較して、本文改訂の実態を検討。片仮名活字本第六種に読仮名や修正を加えたものを版下に使用して本文改訂を行う箇所のみ新たに版下を作成したこと、身近な人物の書き加え、今川義元の人物造形の変更、儒学的理念の宣揚という性格の強化等がなされたことを明らかにした。
  • 論文
    『大坂物語』延宝頃うろこがたや版の挿絵
    柳沢昌紀
    中京大学図書館学紀要第39号, 中京大学図書館, 1, 17, 2019年, 査読無, 単著(単編著), 大坂冬の陣・夏の陣に取材して書かれた『大坂物語』の延宝頃うろこがたや版の挿絵が、島原の乱を題材とする『嶋原記』の寛文13年山本九左衛門版の挿絵を流用したものであることを解明。いわゆる江戸版様式の造本を行う版元間で、別書の挿絵を利用する事例を紹介した。
  • 論文
    長篠合戦をめぐる近世初・前期刊行軍書―甫庵『信長記』『太閤記』を中心に―
    柳沢昌紀
    長篠合戦の史料学 いくさの記憶, 勉誠出版, 136, 159, 2018年, 査読無, 単著(単編著), 小瀬甫庵の『信長記』寛永元年版は、片仮名活字本第六種に読仮名や修正を加えたものを版下として使用し、本文改訂を行う箇所のみ新たに版下を作成して刊行されたものである可能性を指摘した。また甫庵没後に刊行された『太閤記』正保元年版には長篠合戦記事が付加されているが、甫庵『信長記』の「長篠合戦事」と文言上の類似箇所があり、甫庵の手によるものであるかのように装ったのではないかということを述べた。
  • 論文
    「細川幽斎の紀行文をめぐって」
    中京大学文化科学研究第27巻, 2016年, 細川幽斎の『九州道の記』について、柳沢蔵本(草稿本)と永青文庫蔵本(清書本)の比較を行い、紀行文として整えられてゆく過程を解明。また『東国陣道記』について、柳沢蔵本の検討を行い、同書は紀行文として整えられずに終わったいう仮説を提出。
  • 論文
    「『大坂物語』論―歴史はどのように記述されるのか」
    形成される教養―十七世紀日本の〈知〉, 2015年, 『大坂物語』の古活字版第五種から寛永版以後に引き継がれた上巻の関ヶ原合戦記事の増補、同じく上巻の大坂城の説明の加筆について検討。前者は武将名等の細部を見るとおかしな点が多いこと、後者は加筆者の文芸性への指向が認められることなどを指摘。
  • 論文
    「「仮名草子」の書き手と読み手」
    シリーズ日本人と宗教 近世から近代へ5 書物・メディアと社会, 2015年, 江戸時代初頭に儒者や仏者によって執筆された「仮名草子」のうち『信長記』『清水物語』『醒睡笑』等をとりあげ、それらが出版され、読まれてゆく経緯や諸相を検討。読み手から書き手へという絶え間ない連鎖が当時の俗文壇と出版界を形作ったことを述べた。
  • 論文
    「江戸版『浮世ばなし』の出版とその後」
    東海近世第20号, 2012年, 『浮世物語』の改題本である寛文10年版『浮世ばなし』の刊行に作者浅井了意の関与は考えにくいこと、序題に「はし書」と記す書物が江戸版には複数見られること、松会版『浮世ばなし』の版木は宝永7年に京の栗山宇兵衛によって修訂改題されたことを報告。
  • 論文
    「小瀬甫庵にとっての歴史―『年代紀略』と『信長記』『太閤記』―」
    日本文学第59巻第10号, 2010年, 小瀬甫庵が編纂した年表『年代紀略』について諸版の整理を行い、その記事は先行する『和漢合運』に倣うものが多いこと、〔慶長元和頃〕版において改訂が行われていること、独自記事には誤りや不審なものがかなりあることなどを述べる。
  • 論文
    「『武家軍鑑』と『古今軍鑑』―『古老軍物語』の江戸版刊行事情―」
    中京大学文学部紀要第44巻第2号, 2010年
  • 論文
    「甫庵『信長記』の異文反古と『太閤記』」
    江戸文学第41号, 2009年
  • 論文
    「信長公記と信長記、太閤記」
    信長公記を読む, 2009年
  • 論文
    「甫庵『信長記』古活字版の本文改訂―片仮名第六種本を中心に―」
    軍記と語り物第44号, 2008年
  • 論文
    「蘭叔『酒茶論』宝暦五年版を出版したのは誰か」
    東海近世第17号, 2008年
  • 論文
    「甫庵『信長記』初刊年再考」
    近世文藝第86号, 2007年
  • 論文
    「『智恵鑑』の出版と修訂」
    藝文研究第91号, 2006年
  • 論文
    「楠流兵法家伝来書『翁問三答』の秀吉評判と『太閤記』」
    論集太平記の時代, 2004年
  • 論文
    「近世前期の書肆・杉田勘兵衛尉をめぐる諸問題」
    中京大学図書館学紀要第24号, 2003年
  • 論文
    「軍記物語の出版と版元―近世前期を中心に―」
    軍記と語り物第39号, 2003年
  • 論文
    「寛永期の江戸の本屋・杉田勘兵衛尉」
    書籍文化史第3 号, 2002年
  • 論文
    「近世中期における『清水物語』」
    江戸文学と出版メディア―近世前期小説を中心に, 2001年
  • 論文
    「太平記講釈と『太閤記』」
    説話文学研究第36号, 2001年
  • 論文
    「『清水物語』の創作意図―「心ざす所」と「下向の心」をめぐって―」
    東海近世第12号, 2001年
  • 論文
    「『役者名物袖日記』伝本考」
    中京大学文学部紀要第32巻特別号, 1998年
  • 論文
    「『太閤記』朝鮮陣関連記事の虚構―日付改変の様相をめぐって―」
    近世文藝第65号, 1997年
  • 論文
    「『清水物語』の出版をめぐって」
    藝文研究第61号, 1992年

書籍等出版物

  • 『仮名草子集成』第70巻
    柳沢昌紀・大久保順子・冨田成美・花田富二夫・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2024年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第70巻。『大和孝経』の巻4~集霊之部の翻刻と解題、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第68巻
    柳沢昌紀・飯野朋美・大久保順子・花田富二夫
    編著書, 東京堂出版, 2022年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第68巻。『むさしあぶみ』の翻刻と解題、『見ぬ夜の友』の解題、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第67巻
    柳沢昌紀・花田富二夫・冨田成美・速水香織
    編著書, 東京堂出版, 2022年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第67巻。『枕のひゞき』、『円居草子』、『三井寺物語』、『見ぬ京物語』、『見ぬ世の友』巻一~三を収める。『見ぬ世の友』の翻刻を担当。
  • 『仮名草子集成』第66巻
    柳沢昌紀・入口敦志・冨田成美・松村美奈
    編著書, 東京堂出版, 2021年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第66巻。『本朝二十四孝』、『本朝美人鑑』、『本朝武家根元』、『日本名女物語』を収める。『本朝美人鑑』の翻刻と解題、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第64巻
    柳沢昌紀・伊藤慎吾・勝又基・花田富二夫・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2020年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第64巻。『法華経利益物語』巻九~十二、『堀江物語』、『仮名本朝孝子伝』を収める。編集責任者を担当。
  • 日本文化研究における歴史と文学―双方の視点による再検討―
    柳沢昌紀
    編著書, 中京大学先端共同研究機構文化科学研究所, 2020年, 日本史、日本文学を専門とする研究者10名による叢書。日本の戦国期から近代までを主なフィールドとする論文、資料紹介を収める。「合戦を記す」、「合戦と文事」、「絵巻をめぐって」、「歴史と文学の間」の四章からなる。
  • 『仮名草子集成』第63巻
    花田富二夫・柳沢昌紀・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2020年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第63巻。『北条五代記』巻八~十、『法華経利益物語』巻一~八を収める。『北条五代記』の翻刻と解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第62巻
    柳沢昌紀・飯野朋美・伊藤慎吾・安原眞琴
    編著書, 東京堂出版, 2019年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第62巻。『ふしんせき』、『丙辰紀行』、『北条五代記』巻一~七、『保昌物語』を収める。『北条五代記』の翻刻、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第60巻
    柳沢昌紀・大久保順子・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2018年, 978-4-490-30765-8, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第60巻。『比売鑑』紀行後半、『秀頼物語』、『夫婦宗論物語』、『不可得物語』を収める。『秀頼物語』翻刻と解題、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第59巻
    花田富二夫・柳沢昌紀・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2018年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第59巻。『ひそめ草』後半、『比売鑑』述言、『比売鑑』紀行前半を収める。『ひそめ草』翻刻と解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第58巻
    柳沢昌紀・入口敦志・冨田成美・速水香織・松村美奈
    編著書, 東京堂出版, 2017年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第58巻。『年斎拾唾』、『囃物語』、『ひそめ草』前半、『醒睡笑』板本後半等を収める。『ひそめ草』と『醒睡笑』の翻刻、『醒睡笑』の解題、編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第57巻
    花田富二夫・伊藤慎吾・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 2017年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第57巻。『白身房』、『初時雨』、『慶長見聞集』後半の翻刻、解題、口絵、『醒睡笑』板本前半の翻刻を収める。『醒睡笑』の翻刻を担当。
  • 『仮名草子集成』第56巻
    柳沢昌紀・花田富二夫・三浦雅彦・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2016年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第56巻。『童蒙先習』、『錦木』、『二十四孝』、『二人比丘尼』、『念仏草紙』の翻刻、解題、口絵、『慶長見聞集』前半の翻刻、口絵等を収める。『童蒙先習』の翻刻、解題、および編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第54巻
    柳沢昌紀・伊藤慎吾・中島次郎・花田富二夫・安原眞琴
    編著書, 東京堂出版, 2015年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第54巻。『棠陰比事加鈔』後半、『つれづれ御伽草』、『徒然草嫌評判』、『道成寺物語』、『徳永種久紀行』、『何物語』の翻刻、解題、口絵、『棠陰比事物語』の解題追補を収める。編集責任者を担当。
  • 『愛知県史 別編 文化財4 典籍』
    編著書, 愛知県, 2015年, 愛知県内の寺社や文庫の典籍及び書籍について紹介する。典籍や墨蹟については江戸時代までを対象とし、文庫については近代に成立したものまでを扱う。本書の第七章第二節「県内教育機関の特殊文庫」を担当。
  • 『仮名草子集成』第53巻
    花田富二夫・伊藤慎吾・中島次郎・安原眞琴・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 2015年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第53巻。『帝鑑図説』後半、『棠陰比事物語』、『常盤木』の翻刻、解題、口絵、『棠陰比事加鈔』前半の翻刻、口絵を収める。『常盤木』の翻刻、解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第52巻
    柳沢昌紀・入口敦志・大久保順子・冨田成美
    編著書, 東京堂出版, 2014年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第52巻。『新板 下り竹斎咄し』、『露殿物語』、『田夫物語』の翻刻、解題、口絵、『帝鑑図説』前半の翻刻、口絵を収める。編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第50巻
    柳沢昌紀・冨田成美・速水香織・安原眞琴
    編著書, 東京堂出版, 2013年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第50巻。『朝鮮征伐記』、『塵塚』、『月見の友』の翻刻、解題、口絵、ならびに第49巻収録『智恵鑑』解題の正誤を収める。編集責任者を担当。
  • 『仮名草子集成』第49巻
    深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・中島次郎・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 2013年, 仮名草子を網羅的に収録を目的とする集成の第49巻。『智恵鑑』後半、『竹斎』3種、『長斎記』、『長者教』、『長生のみかど物語』の翻刻、解題、口絵、ならびに第48巻収録『智恵鑑』前半の正誤を収める。『智恵鑑』後半の翻刻、解題を担当。
  • 『江戸時代初期出版年表』
    編著書, 勉誠出版, 2011年, 室町末の天正19年から江戸時代初期明暦末年までの約60年間に出版された書物のうち、刊記を備えて刊年の分かる書物を年月順に並べた出版年表。書名、巻冊、著者、刊記、所蔵、備考の各情報を記し、書名索引、版元名索引を付す。
  • 『浅井了意全集・仮名草子編』第2巻
    編著書, 岩田書院, 2011年, 江戸時代前期の浄土真宗僧侶であった浅井了意の全集の仮名草子編第2巻。本巻には『三綱行実図』と『大倭二十四孝』を収めるが、後者の翻刻と解題を担当。寛文5年版のほか、その後印本、元禄11年印本、さらに江戸版が3種あることなどを述べる。
  • 『仮名草子集成』第45巻
    花田富二夫・大久保順子・菊地真一・柳沢昌紀・湯浅佳子
    編著書, 東京堂出版, 2009年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第45巻。『続清水物語』の翻刻と解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第43巻
    花田富二夫・小川武彦・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 2008年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第43巻。『醒睡笑』巻5~8の翻刻と解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第40巻
    花田富二夫・中島次郎・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 2006年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第40巻。『女四書』の翻刻と解題を担当。
  • 『仮名草子集成』第22巻
    朝倉治彦・深沢秋男・柳沢昌紀
    編著書, 東京堂出版, 1998年, 仮名草子を網羅的に収録することを目的とする集成の第22巻。『祇園物語』『清水物語』の翻刻と解題を担当。

講演・口頭発表等

  • 史書としての『三河物語』
    柳沢昌紀
    第11回松平シンポジウム「安城四代岡崎殿 安城松平家の異端児 清康」, 2021年, 単独, 国内会議, シンポジウム・ワークショップパネル(指名), パネリスト, 安城市歴史博物館, 愛知県安城市, 徳川家康の祖父に当たる松平清康の事蹟が、大久保忠教著『三河物語』の草稿本と自筆本、さらにそれに先行する『松平記』にどのように記されているかを検討、報告した。
  • 甫庵『信長記』寛永元年版の版下について―片仮名活字本利用の実態―
    柳沢昌紀
    東海近世文学会第284回例会, 2019年, 単独, 国内会議, 東海近世文学会, 名古屋市鶴舞中央図書館
  • 舞の本『常盤問答』『笛巻』の挿絵―丹緑本を中心に―
    柳沢昌紀
    奈良絵本・絵巻国際会議2018・8, 2018年, 単独, 国内会議, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 科学研究費補助金(C)「丹緑本の基礎的研究(代表、石川透)」, 慶應義塾大学三田キャンパス(東京), 舞の本の『常盤問答』と『笛の巻』について、諸本の彩色に類似点が見られるかどうかを検討。前者については東洋文庫甲本、東洋文庫乙本、国会図書館本、中京大学図書館本の4本を比較し、後者については中京大学図書館本、吉田小五郎氏旧蔵本の2本を比較した。その結果、彩色の類似点はあまり認められないことを報告した。
  • 伝雛屋立圃筆謡本の真贋について
    柳沢昌紀
    ヴェネツィア大学・中京大学学術交流会, 2018年, 単独, 国際会議, シンポジウム・ワークショップパネル(指名), ヴェネツィア大学(イタリア・ヴェネツィア),  早稲田大学演劇博物館と中京大学図書館が分蔵する伝雛屋立圃筆謡本について、筆跡、奥書、落款印について検討し、立圃筆ではないことを示した。さらに表紙の雲母刷文様から見るに、奥書の年次の寛文二年(1662)よりも古い写本である可能性が高いことも述べた。
  • 『信長記』寛永元年版の本文改訂方法―長篠合戦記事を例に―
    柳沢昌紀
    仮名草子研究会第178回例会, 2018年, 単独, 国内会議, 口頭発表(一般), 国文学研究資料館(東京),  小瀬甫庵著『信長記』の寛永元年版について、古活字版の片仮名第六種本と比較し、本文改訂が為されていない箇所については改行や字詰等が基本的に一致することを明らかにした。前者は、後者に訂正等を書き込んだものを版下として出版されたという推定を述べた。
  • 出版を前提とする戦記―『大坂物語』の場合―
    2011年, 軍記・語り物研究会
  • 「江戸版仮名草子の出版とその後」
    2009年, 日本近世文学会
  • 甫庵『信長記』古活字版の本文改訂
    2007年, 軍記・語り物研究会
  • 「甫庵『信長記』初刊年再考」
    2006年, 日本近世文学会
  • 「『智恵鑑』の出版と修訂」
    2004年, 日本近世文学会
  • 軍記物語の出版と修訂
    2002年, 軍記・語り物研究会
  • 織豊政権の文学―甫庵『信長記』『太閤記』を中心に―
    2000年, 説話文学会
  • 「『太閤記』朝鮮陣関連記事の虚構
    1995年, 日本近世文学会
  • 細川幽斎『九州道の記』の草稿と出版
    2013年, Manuscripts and Printed Books in Pre-modern Japan An International Symposium, イギリス, ケンブリッジ

その他著作物

  • その他
    「長篠の戦い 虚像編」
    柳沢昌紀
    信長徹底解読, 197, 206, 202007, 長篠の戦いは、設楽原において織田軍の鉄砲三千挺・三段撃ちの新戦術が武田の騎馬軍団に大打撃を与えた戦いとして知られていた。現在では否定されているこの「定説」が、いつ、どのように作り出され、知られることとなったのか、様々な逸話の形成過程をたどりつつ、検証。
  • その他
    「仮名草子」をどのように定義すべきか
    柳沢昌紀
    古典文学の常識を疑うⅡ―縦・横・斜めから書きかえる文学史―, 勉誠出版, 196, 199, 201909, 仮名草子という文学史の用語について検討。用語が誕生してからこれまでの歴史を整理し、お伽草子と仮名草子の境界線が曖昧であること、さし示す作品の範囲にも揺れがあることなどを指摘。仮名草子というジャンルは解体する方向で検討するしかないのではないかという見解を述べた。
  • その他
    「浅井攻め 虚像編」
    秀吉の虚像と実像, 2016/7, 信長配下で立身出世をめざす智将秀吉のイメージはいかに創出されていったのか、姉川合戦における家康勢の活躍の図式はどのように増幅されていったのかについて、江戸時代初期から明治にかけて出版された諸書の内容を紹介しつつ、明らかにした。
  • その他
    「平成25年国語国文学界の動向 近世散文・演劇 西鶴研究の活性化、そしてジャンルや国境を越える視野」
    文学・語学第213号, 2015/8, 平成25年の近世散文・演劇分野における学界の主な動向を紹介。最初に井原西鶴研究に関する催しや著書・論文、その後時代やジャンル毎に目についた著書・論文を取り上げて、概要や評価を記した。
  • その他
    「出版を前提とする戦記―『大坂物語』の場合―」
    軍記と語り物第48号, 2012/3, 『大坂物語』について、作者・ジャンル・文章表現等に関する研究史を整理した上で、本書が最初から出版されることを前提として書かれたものであることと文章表現との関わりを検討する必要があること、整版の版種の全貌を明らかにする必要があることを提言。
  • その他
    「加藤久右ヱ門家旧蔵書目録」
    中京大学図書館学紀要第32号, 2011/5, 古渡村の庄屋の家であった加藤久右ヱ門家より中京大学図書館に寄贈された図書55点の目録。全体を和装本国書、和装本漢籍(含準漢籍)、洋装本国書に分け、さらに細かい分類は日本十進分類表に準拠して著録した。
  • 解題
    「奈良絵本『張良』解題・翻刻」
    中京大学文学部紀要第42巻第2号, 2008/3
  • 解題
    「架蔵寛永版紹介」
    中京大学文学部紀要第41巻特集号, 2007/3
  • その他
    「国際シンポジウム傍聴記―歴史・倫理・社会という圏外との接近―」
    近世文藝第77号, 2003/1
  • その他
    「中京大学図書館蔵国書目録」
    中京大学図書館蔵国書善本解題, 1995/3

その他研究情報

外部資金

  • 人間文化研究機構
    広領域連携型基幹研究プロジェクト
    共同研究費, 分担, 異分野融合による総合書物学の拡張的研究, 2022
  • 日本学術振興会
    科学研究費助成事業
    公的研究費, 分担, 基盤研究(B), 近世大名家道具帳の網羅的収集とデータベース化を通じた古典籍伝来の文化史的研究, 2022
  • 日本学術振興会
    科学研究費助成事業
    公的研究費, 分担, 基盤研究(B), 近世大名家道具帳の網羅的収集とデータベース化を通じた古典籍伝来の文化史的研究, 2021, 2020, 2024
  • 日本学術振興会
    科学研究費助成事業
    公的研究費, 分担, 基盤研究(B), 近世大名家道具帳の網羅的収集とデータベース化を通じた古典籍伝来の文化史的研究, 2020, 2020, 2024, 近世大名家道具帳の全国的な悉皆調査と網羅的収集を行い、その記載情報をデータベース化するとともに、近代の売立目録、現存の古典籍との突合せ作業を進めることで、近世大名家がかつて所蔵していた古典籍の「全容」を明らかにすることを目指す。
  • 東京大学史料編纂所
    共同利用・共同研究拠点特定共同研究
    共同研究費, 分担, 戦国合戦図の総合的研究, 2018, 2016, 2018, 戦国軍記等を題材とする戦国合戦図について総合的に調査、研究を行い、国際研究集会を開催した。
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    公的研究費, 分担, 「室町~江戸期における写本と版本の関係についての総合的研究」, 2012, 連携研究者
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    「「書物・出版と社会変容」研究の深化と一般化のために」, 2011, 研究分担者
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(B))
    「中世における合戦の記憶をめぐる総合的研究―長篠の戦いを中心に―」, 2011, 研究分担者
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    「「書物・出版と社会変容」研究の総合化に向けて」, 2008, 研究分担者
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    「日本における書物・出版と社会変容」, 2005, 研究分担者
  • 中京大学
    中京大学特定研究助成
    「本学図書館蔵 奈良絵本・絵巻の総合的研究」, 2005, 研究分担者
  • 日本学術振興会
    科学研究費補助金(基盤研究(A))
    「江戸時代初期出版年表の作成」, 2002, 研究分担者

内外研究・留学実績

内外研究・留学実績

内外研究・留学実績

  • 200604, 200703, 日本, 特定せず


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